寺山修司「ポケットに名言を」

ポケットに名言を (角川文庫)

ポケットに名言を (角川文庫)

あー、装丁変わってるし。
林静一の絵が好きだったのに。


数年前、この本を読んでから、
私の左翼思想からの脱却が始まりました。
(なんか20年前の大学生みたいだな…)


「一杯の茶のためには、世界など滅びていい」
「ちっぽけな快楽ほど人間を小さくするものはない」
その他もろもろの刺激的な言葉に、私は反発をおぼえつつも、
そのどうしようもない魅力に魅せられてしまったのです。


また、寺山修司は、
「世界が変わらなければ、自分が変わるしかないんだ」
というような意味内容の言葉も述べていて、
それは今でも私の行動原理となっています。


いまでも、寺山修司は好きですね。
しかし、卒論に行き詰まって、視界に入ったこの本を読み返し始めて
ふと寺山のことを思い出したのは内緒です。

(どうして人は、切羽詰った時に余計なことをしはじめるのでしょうか?)