寝ながら学べる構造主義/内田樹

寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))

寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))

マジで寝ながら学べました。


ダメ学生とはいえ、私も一応大学に5年(と少し)通っているので、構造主義については多少は理解していましたが、この本を読んでそれがさらにクリアになったという感じがしました。もともとは受講者の平均年齢が六十歳の市民講座で使われた講義ノートということですから、ものすごくわかりやすいです。マルクスフロイトニーチェソシュールフーコー、バルト、レヴィ=ストロースラカンの思想入門書としても最良かと。哲学、社会学言語学を志す大学1・2回生にぜひ読んでもらいたいですね。


それと内田樹先生の人となりにも好感が持てました。まえがき・あとがきもそうですが、おのおのの思想の解釈がすばらしい。本来、こういった思想というものは小難しいものではなく…、我々の生活に密着するものなんですよね。