ネギま! 142時間目感想

※ネタバレあり。

  • タカミチの言葉

タカミチは「立場上君たちの手助けをすることはできない」とのこと。む、残念。そして「世界を救う」ことや善悪といったものがそう単純なものではないことをネギに教えます。そしてサウザンドマスターならば、超鈴音の方を擁護したかもしれないということも。

  • ネギがナギと違う道を歩む第一歩、「日常」が「非日常」を越える時

この物語は「父親探し」が軸となっていて、ナギに近づこうとする、もっと言えば同一化しようとするネギの欲求の充足やそれによる成長を今まで描いてきていました。(「マギステル・マギになりたい」「魔法剣士(拳士)になりたい」「父さんに再会したい」など。)しかし、武道会編にて(アルビレオ・イマの変化した姿とはいえ)ナギとの再会を果たし、彼に「お前はお前自身になりな」と諭されます。ここでネギにははじめて迷いが生じるわけですが、生徒たちに「理想を追求するだけでなく、現実を大切に生きるということ」を教えられたりしながら、あらためて両者をともに充足させていこうと決意するわけです。


しかし!今回の話でついにネギがナギとは違う決断をしなければならない状況がやってきたわけです。この作品、ナギに近づくという「非日常パート」と、生徒たちと交流を深めるという「日常パート」を交代しながらこれまで話が進んできました。(「非日常」は「バトル」、「理想追求」と読み替え可。「日常」は「萌え」、「現実を大切にする」と読み替え可。)しかし、早乙女ハルナなど「日常」の側であった生徒たちもどんどん「非日常」側に流入してきており、今回の事件では「ナギと同一化する」のが至上命題であった「非日常」部分において、ネギと協力しながらナギとは違う選択を選ぼうというわけです。つまり「日常」が、「非日常」を乗り越えようとしているようにも見えます。しかし、そのためには「非日常」の洗礼を受けなければなりません。その第一関門が魔獣使い(仮称)やタカミチです。彼らは言います、「こちらの世界に首を突っ込み続けるつもりなら それなりの覚悟をしておけ」「こんなトコに入り込んだ時点でただの女子中学生じゃ済みません 後悔しなさい」と。彼女たちは無事に洗礼を通過し、「非日常」を乗り越えることができるでしょうか?

ガンドルフィーニは実はネギに責任を被らせたくなかったようです。「立場上」ネギを叱責するしかなかった。今週のタカミチもそうですが、「大人」という立場やそれに基づく責任をネギたち、あるいは読者にまで訴えかけてくるという…。このマンガの説教臭さは本物ですw

なんか特殊な能力がありそうですね。

  • 今後の展開

タカミチや魔獣使い(仮称)という「非日常」の洗礼をどう明日菜たちは乗り越えるのか?その過程であるバトル自体も非常に楽しみです。そして過去にはどうやって戻るのか?うーん次週が待ち遠しいなぁ。