「サイコスタッフ」(水上悟志)

サイコスタッフ (まんがタイムKRコミックス)

サイコスタッフ (まんがタイムKRコミックス)

これは傑作。
k氏が「水上悟志は短編が良い」と言っていた意味を理解できました(心で)。


「ボーイ・ミーツ・ガール」「努力/才能(秀才/天才)」「日常/非日常」といった、
僕の大好きな要素が全部詰まってる作品です。


おまけにヒロインが宇宙人女子高生でツンデレで根はピュアっていうね…。
それでいて最後、少し押しが強いというか、
思わず「女ってすげぇ…」と誰かさんのようにつぶやいてしまうような積極性。


ああ、梅子ちゃん最高。惚れたね。俺は。




…こほん。話を作品に戻すと。


ネギま!」のように、「日常が非日常を越える」作品が僕は好きなのですが、
この作品はまさにそうですね。すげー力を持っている主人公なんだけど、
そんなこと関係なく受験勉強している日常の方が当たり前で大切だと思っているという。


僕はもう、主人公が非日常の世界でバトルをするような作品には飽き飽きしているんですよね。
そんな作品は子供の頃からたくさん読んできたし、いま読んでも自分が大人になっている分楽しめない。
(だからこそ、最近の「ネギま!」の展開には驚きを隠せないのですが…。)
(まあまた上手く「非日常>日常」から「日常>非日常」に戻すのでしょうけど)


だから、そういったバトル(=非日常)を擬似的、あるいはオマージュ的に作中に取り入れつつも、
「実は今生きていることってそれだけですごいんだよ」っていうような…、
日常を肯定する作品を私は好むのです。
ネギま!」しかり、「ARIA」しかり、「宇宙のステルヴィア」(敵が登場しないという意味で)しかり。
BAMBOO BLADE」もそうかな。


かといって、そういう作品が「ただのバトル漫画」より高次であるとか、そういうつもりは無いんですけどね。
「ぬるい」と言われればそうでしょうし。でも元々私はぬるい人間なので。好みの問題だと思います。


ああ、長くなってしまいました。
とにかくオススメ「サイコスタッフ」。
是非一読ください。