「誰のためでもない。自分自身の祈りのために戦い続けるのよ。」

僕はなんでこの仕事をしているんだろう。
ふと、思う時がある。


いろいろ考え行きつくのは、
僕自身が、今の仕事をしている究極の目的は
「自分みたいなクダラナイ人間を増やさないため」
だと思う。


この業界、「他人に尽くすこと」が好きで入ってくるやつがいる。
だいたい、こういうタイプは「美樹さやか」状態になって退職する。
「これだけ尽くしているのに、どうして?」と知らず知らず相手に見返りを求めているからだ。
激務の中で、自分のプライベートを犠牲にしていき、壊れてしまう。
「誰かの幸せを願う分だけ、誰かを呪わずにはいられない」だな。


自分は…どうだろう。
表面上は自己犠牲で働いているように見えているそうだ。
しかしそうではない、と自分では思っている。


自分は、自分のことを「23歳の時に一度死んだ」と思っている。ブログをはじめる直前。
そしてその時「自分のようなクダラナイ人間をこれ以上増やしてはいけない」と心に誓った。
その「自分自身の祈り」が原動力だ。
これ以上ないほどのエゴ。


自分が今やっていることが、自分の目的達成に適うことかは分からない。
ひょっとしたら、マイナスに働いているかもしれない。
それでも僕は、この「祈り」のために戦い続けるだろう。


見返りのため、感謝されるために仕事をする人は、自分をもう少し見つめた方が良い。
自己犠牲の向こうにある、エゴイズムを知らなければ、社会or自分に潰されてしまう。
実際、美樹さやかのようになっていく人を何人も横目で見てきた。
そんなことを、「まどか☆マギカ」を見ていて思った。