「ガンダム00」について

今更だがハマってしまったのでちょろっと書いとく。
共感したキャラについてと、その理由。
ネタバレ満載なので一応格納。




刹那・F・セイエイ
宗教に入信し、両親を殺して少年兵になった刹那。


これは幼少時にサヨク歴史観を植えつけられた自分とダブりました。
刹那もそうでしたが、その「過去」は今の自分を捉え続けます。


自分が過去に行ってきたプロ市民的活動。
善いことと信じてやってきましたが、今思えば人に迷惑をかけてたであろうことも多々。


その刹那が目指した次の理想。
「武力による戦争根絶」。
これは大いなる矛盾ですが、人はみな矛盾の中で生きていると考えれば、
あながち鼻で笑えるものでもないかと。


私の場合で言うと「教育と経営の両立」でしょうか。
大いなる矛盾ですが、時にどちらかに偏りながらも、
実現に向けて日々努力をしているつもりです。



スメラギ・李・ノリエガ
戦術予報士としてやってはいけない過ちを犯し、恋人を亡くしたトラウマを持つ。
1期では、「その過去を払拭するため」という個人的動機もありCBに参加、
しかしその自分勝手な動機による戦闘で仲間を失ったと感じ、2期冒頭では酒浸りの毎日。
「戦う理由」を徐々に見出していき、終盤はイオリアの理念を体現する存在になった(と思う)。


私も、学生時代にきわめて個人的な理由で、多くの人に迷惑をかけました。
(そして、それがこのブログをはじめるきっかけになるのですが)
その経験があって、今の自分があると思っています。


終盤のスメラギさんはもう「個人」を超えていたと思います。
自分の個人的な因縁、名誉は脇に置いて、CBの理念の体現者となっていった。
だから、「逃げ場」にしていたビリーに謝れた。


自分も、トラウマから立ち直るために、いろいろな人やモノを逃げ場にしてきた。
でも、今は違う(と思う)。
その過去に「ごめん、ありがとう」と言って、現実にコミットメントしている(と思う)。
それでも、まだまだスメラギさんには及ばない。


ティエリア・アーデ
実は性別の無い人型端末=イノベイド。
人間とイノベイドの狭間で悩み、最終的に人間として生きることを選択する。
イノベイド達の傲慢さへの怒りは、同族だからこそ。


私は、今いる会社の採用面接で「君のような高学歴が来る会社じゃない」と言われた。
しかし、懇願して「何とか入れてもらえた」経緯を持っている。
別に高学歴=イノベイド、低学歴=人間と例えたいわけではない。
しかし、大学で出会った高慢な態度の教授・学生には我慢ならなかった(結構いた)。
その時、私は「持つ者」=イノベイドではなく「持たざる者」=人間として生きたいと強く思ったのだ。


ティエリアの原理原則主義者→「人間」への変化は、そのまま僕の心境変化にもあてはまる。
彼の冷徹さ・焦り・悲しみ・怒り…すべて手に取るようにわかる。共感できる。


…長々と書きましたが、これを一風変わった00の紹介文とさせてもらいます。