【ネタバレ】ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

もうそろそろいいだろう、ということでネタバレ付き感想(とプチ考察)。
書いていることにうろ覚え・間違いあるかもしれませんがそこはご容赦ください。


・まず思ったこと
「ミサト艦長かっけー」これに尽きる。
これまで、だれが葛城ミサト艦長(43)を想像できたであろうか。
数多の同人ができなかったことを本家がやってのけたのである。
ようやくスパロボミサトさんを使える時が来た。
精神コマンドを妄想するという楽しみができた。


・新たな用語や謎について
まあいろいろ出てきましたね。
「アダムスの器」に「エル結界濃度」?だったかな。
ただあまり考察する気は起きない。
テレビ版エヴァには背景に一貫した「ルール」「設定」があり、
それを探偵のように推理するのがファンの楽しみの一つだったけど。
「破」でアスカが参号機に乗ったり、マリが2号機動かしたりした時点でそこは崩れたと思っている。
まあ強引に解釈することは可能なのだが…。
(ex.人間がエヴァ動かすにはエヴァに魂が必要だが、パイロットがヒトでない場合は必ずしも必要ないと考えるとOK。「エヴァの呪縛」)


・カヲルの目的
サードインパクトの続き」を起こすことには「ゼーレ」「ゲンドウ」「カヲル」三者の思惑が絡まってたかと思う。
ゼーレ→カシウスとロンギヌス使用し成功させる。
ゲンドウ→ロンギヌス2本使用のあと失敗させる。
カヲル→カシウスとロンギヌス使用し、シンジを救済する。

英語サブタイトルの「YOU CAN (NOT) REDO」がポイントか。
REDOは「やり直す」だから、カヲルの成功=やり直せる。カヲルの失敗=やり直せないと解釈。
ループ世界っぽい演出が続いていたが、その輪廻から外れていく話では、と。


・ヴィレ設立の経緯
戦艦ヴンダーはネルフで建造されたのじゃないかしら。
さすがに反乱軍が勝手に作れるとは思えん。プラグスーツをツギハギにしてまで使ってるのに。
ゲンドウは裏切りが出ることもすべて想定済みだったっぽいし。
ネルフの大部分の職員が新造戦艦を強奪して反旗を翻した、てのはどうでしょう。


・ゲンドウの目的
「全て想定内」というのがまずもって凄い。
…と考えると、テレビ版では「ユイに再会すること」だったんだが、新劇は「シンジのループ脱却」?
あまりにもメタすぎて萎えるけど。


・パンフが面白い
今回のパンフは豪華版買った方が良いと思います。
スタッフのコメント無しなのが痛いですが、キャストのインタビューがイイ。
キャストの方それぞれの「作品との距離感」が分かって面白いです。
ここまで本音書けないと思うなあ。普通の作品なら。


・エンターテイメントからの…
「新劇場版」開始時の庵野総監督のお言葉通り、「破」はエンタメ路線の極致ともいえる作品だった。
テレビ版で言うと「マグマダイバー」とかあの辺が好きな人向け。
エヴァの「分かりやすい部分」が全部詰まっており、今でも私は初心者には「破を見ろ」と言います。
今回は旧作ファン向けだった。正直いきなり「Q」だけ見た人は「???」状態だと思う。
あの考察に情熱をそそいだ日々を思い出しました。


・「桜流し
まったく事前の情報漏えいが無かったですね。
あのエンディングで流れ出したときは鳥肌モノでした。
シングル買うよ。


・完結編
たぶん爽やかな終わり方はしないと思うなあ。
それは「破」でやっちゃったから。
また観客全員があっけにとられるような終幕に違いない。
シト新生Air/まごころを君に、序、破、Q。
15歳でエヴァに出会ってから、劇場版は衝撃の連続。
まさに私自身、「エヴァの呪縛」に囚われているのだ。