なぜ百合マンガはドキドキするのか

百合マンガ。男はもうほとんど出てこない。
ひたすら少女ばかりがでてくる。
そして、あま〜いイチャイチャを繰り広げてくれる。
性描写はかなりソフトだ。せいぜい、裸になってゴニョゴニョ…てかんじ。


私は今このジャンルに、かなりハマってしまっている。
今日は、その原因を真面目に考えてみましょう。


まず、シチュエーション的に私が一番快感なのは、
片方が同性愛者の女の子で、異性愛者の女の子にアプローチを繰り返し、
異性愛者の女の子が「女の子同士なんてダメ!」って思いながらも、
徐々にそっちの世界にはまっていくというお話。


女の子が性倒錯の世界へ踏み出していくところがたまりません。
また、「ダメ」って心で思いながらも、体と心の快感に負けて陥落していくのがまた良い。


また、「男が出てこない」というのも重要でしょう。
ひたすら甘美で柔らかで、「性」の汚い部分が全く描写されません。
女の子たちは、純潔を維持したまま、それでいて肉体的快楽を望みます。
これが純潔大好き人間であるオタクにはたまらない。


私は、百合マンガを読んでいるとき、全く性的には興奮しません。
それは、やはり性描写がソフトであり、男性が登場しないからでしょう。
しかしかわりに、もうどうしようもないほどのドキドキが胸を打ちます。
そう、初めてライブでステージに上がった時や、女の子と手をつないだときのような。


それは百合マンガが、ヘテロをどうしても普通の恋愛と考えてしまう私にとって、
侵してはならない禁忌を破るような感覚をもたらすからだと思います。


そして、オタクの「ピュア志向」もその一因でしょうか。
どうしても、非処女よりも処女をありがたがるというオタクの感性に、
「百合」というものがマッチしているんだと思います。


(現実の人間関係はもっともっと複雑怪奇で、
 好きになった女の子なら、処女だの非処女だのってことが
 どうでもいいことなんて当然承知していますが、
 それでも、オタクの「ピュア志向」は治りません。)


ああ、誰かこのドキドキを止めてくれ。