「萌え」とコンプレックス

私は、「萌え」とコンプレックスには関係があるのではないかと考えています。
というか、私の場合はそうです。


私の萌えキャラの傾向として、
剣道少女をはじめとした格闘少女や、一人称「俺」女など、
いわゆる「男らしい」女の子に偏っているのですが、
それは、コンプレックスの裏返しではないのか、と思うときがあります。


私は、体つきが貧弱で、背は低く、運動は嫌い、
性格も、ジメジメして陰湿で嫉妬深く、
いわゆる「男らしく」ない男です。


私は、こういった自分を正当化したいという欲求と、
その懐疑的な性格もあいまって、
「男らしい」「女らしい」という言葉が嫌いなのですが、
ヘテロセクシャルを大前提としているでしょ、この言葉)
一方で、「男らしく」なりたいという欲求があるのも事実なのです。
(すごく屈折してます)


私は、そういった「屈折した欲求」を、萌えキャラに投影しています。
ローゼンメイデンの柏葉巴にしても、
剣道をしている場面など一度も出てこないのに、
竹刀を持っているだけで萌え度が倍化しますし、
べらんめぇ口調な周防美琴とか、スバルリョーコとか最高です。


また、私は優柔不断でいいかげんな人間なのですが、
全く逆の性格のキャラ、
たとえば生真面目な桜咲刹那とかに萌えてしまいます。


「自分にないもの」を持っているキャラに萌えるという傾向が、
私には確実に存在しています。


しかし、一方で、そういった「男らしい」キャラのもつ、
時折見せる「女らしさ」にも萌える自分がいて、
やっぱり自分はヘテロセクシャルなんだなあ、と思ったりするわけです。


そういうわけで、多少の違和感も持ちながらも、
「男らしい」とか「女らしい」という言葉を結局容認してしまっているなあ、
とか思いつつ、今日も私は萌えるのでした。