「魔法少女リリカルなのは」
※ネタばれ注意!!
このアニメの主人公、「高町なのは」は、
今年のアニメ最萌トーナメントの優勝者であります。
私はそれが納得行かなかった。
ちょうどローゼンメイデンにはまりにはまっていた時で、
ドールズを打ち破ったこのアニメに敵意すら抱いていたのです。
しかし、知人たちはみな「なのはには勝てないよ」と言います。
それだけ言うなら見てやろうじゃありませんか。
…
……
………
…………すいません。
ミイラ取りがミイラになりました。
熱いですね〜。実に熱い。
なのはちゃん、めちゃくちゃいい奴じゃないですか。
もう最終回とかボロボロ泣きましたよ。
「魔法少女もの」の振りをした、熱血友情バトルアニメですな。
エヴァンゲリオンがロボットアニメの振りして、
実は「他者とのコミュニケーション」を扱ってたようなもんで。
では以下、振り返りつつ感想を書いていこうと思います。
- 1話〜3話まで
なんだか何の変哲もない魔法少女ものなのですが。
細部まで丁寧に作ってあるなあ、とは思うものの、
そこまで評判になるとは思えず。
てゆうか金持ちばっかりじゃねえか。出てくるの。
喫茶店経営でこんな家に住めるわけねーよ。
という具合に、あら探しばかりしていました。
OPとEDも逆じゃねえ?と思っていましたね。
田村ゆかりが主題歌で、水樹奈々がED歌えばいいのに、と。
- 4話〜6話まで
フェイト・テスタロッサ登場。
なんだか彼女の方にも闘う理由があるみたいだな。
必死でフェイトに声をかけるなのはに、少し心を揺さぶられる。
6話の過去のエピソードもなかなか良かった。
- 7話〜9話まで
フェイトの母親ひでーなあ。
性格がなにかで豹変したみたいだけど、
きっかけが気になるなあ。
9話のエピソードでかなり作品への評価アップ。
なのはのフェイトへの一途な気持ちが伝わってきました。
ユーノ・スクライアとなのはの絆も深くなってきて。
一方で、アルフやバルディッシュも主人思いなやつだし。
OPとEDもこれで良かったんだと思えるようになりました。
特に、OPはフェイトの悲しく、屈折した気持ちがよく表われており、
サビの部分は、それを気遣うなのはの呼びかけとなっていて、
上手く作品世界を表現しているなと思いました。
- 10話〜12話
フェイトとの最後の決戦、そして…。
なるほど、母親の性格の変化はそういうわけですか。
よく出来てるな。
フェイトの決意、それに応えるバルディッシュ。熱い、熱いよ。
あと、クロノ・ハラオウンの言葉が心にしみました。
「世界はいつだってこんなはずじゃないことばかりで、
ずっと昔から、誰だって、いつだってそうなんだ。」
「不幸から逃げるか戦うかは個人の自由だが、他人を巻き込む権利は誰にもない。」
- 13話
もう何も言うことはありません。
ただ感動して涙を流しました。
二人の髪型が同じだったのはそういう意味だったのか。
そしてED映像でさらに感動。歌詞がよくはまってます。
まあそういうわけで、良いアニメだったわけです。
はじめのうちは、「萌えよう、萌えよう」と萌えオタの悪い癖で、
なのはの変身シーンの下着姿に注目したりしていましたが、
この作品は萌えとかじゃないです。熱血アニメです。
…でも、
男キャラばっかりだったら見てなかっただろうな…。
(やっぱり私は、萌えオタかもしれません。)