「半分の月がのぼる空3」
半分の月がのぼる空〈3〉wishing upon the half‐moon (電撃文庫)
- 作者: 橋本紡,山本ケイジ
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2004/09/01
- メディア: 文庫
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相変わらずの高クオリティ。すごいっす。
心理描写が上手いですね。
言いたいことは山ほどあるのですが、
とりあえずお気に入りの部分を引用しときます。
世の中には『是非もなし』という状況に陥ることが一度や二度はあるのだ。そうなったら心を決めるしかない。それができないヤツはアホだ。(p259より)
生きていればいろんなものを拾う。拾いたくないものも拾う。そういうものだ。是非もなし。(p262より)
僕たちは変わっていくんだと思う。いいことも、悪いことも、時が流れれば自然と遠くへ行ってしまう。僕たちは生きていて。生きるということは変わってくということで。大切ななにかも、忘れたくないことも、忘れちゃいけないことも、いつかはきっちりきれいさっぱりなくしてしまうんだ。それはどうしようもないことなんだ。(p134より)