父親と話すと疲れますね。

ここには何度か書きましたが、私の父親はガチで左翼活動家です。
超・理想主義者で、「軍隊が無くなれば世界が平和になる」と信じており…、
理想追求のため、40代半ばで結構な社会的地位を捨てて活動家に転身したわけです。


僕は、昔はそんな父親に憧れて、大学も極左が今だ勢力を保っている大学にあえて入学し…、
入学したての頃は左翼活動に従事していたこともありました。


共○党の選挙カーに寝泊りしたこともありますし、
一般人の方にマルクス主義がいかに素晴らしいかを説いたこともあります。


しかし…、そんな中で、僕は左翼のメンタリティに疑問を抱き始めます。


まず、彼らはエゴを認めない。
そして、自分たちが正義と信じて疑わない。
理想の実現のためなら、手段は選ばなくてよいと言い切る。


…ちょっとまてよ、と。
そんな絶対的な正義があるのか?そんなはずはないだろう。
たとえば、米軍基地の近隣に住んでいる人。
騒音に苦しんでいる人もたくさんいるだろうけど、
補助金がもらえてラッキーだ」と考えている人もそれなりにいるはずだ。


しかし、左翼の論理ではそういった「エゴ」は認められないのだ。
米軍基地の周辺に住んでいる人は、全て「被害者でなければならない」のだ。
それって変だろ?それこそ「個人の尊厳」を侵害してるだろ?


それに「軍隊がなければ世界は平和になる?」嘘だッ!!!
世界中の人間全員で武装放棄の合意ができたら話は別だ。
だけれど、あいにくそんな合意は出来ない。不可能だ。


そういう「あたりまえ」のことに、僕は20代になってようやく気付き…、
それ以降、父親とは距離を取るようになりました。


で、私の父は抗議行動などで全国を駆け巡って忙しいようなのですが、
まあ今日のようにたまに家に帰ってきて偉そうに話をするわけです。


正直、しんどい。どれだけ自分の思想が歪んでるか…、ツッコミを入れたい。
しかし、そうなったら喧嘩になるのは目に見えているし、
私がこうやって大学を留年しても、のほほんとしていられるのも父親のおかげであって…、
立場上、やはり僕は沈黙せざるをえない。


…早く自立して、対等にものを言える立場になりたいものである。