ELVIN!/ELVIN JONES

エルビン!

エルビン!

さて、ではCDのレビューを。


読者の中でジャズ好きの方、
「ジョーンズ三兄弟」と聴いて即答できますでしょうか。


答えは、
ハンク・ジョーンズ
サド・ジョーンズ
エルヴィン・ジョーンズ
の三人。
(↑苗字が同じなだけでなく、本当に血が繋がっている兄弟なんですよ。)


そしてこのCDのパーソネルをご覧あれ。
なんと、三兄弟が一同に集結しているのである。
#恥ずかしながら、私は未だかつて三兄弟が集結した音源を聴いたことがなく…、
#「これは!」と思って即買いしたのでした。


さて聴いてみたところ…アタリ!
サド作曲の2曲は、それぞれバッピーな曲とアンサンブルが効いてる曲で非常に良いです。
3管はやっぱりこういう曲をやると映えますね。


また3曲目と7曲目のバラード。これも良い。
エルヴィンの繊細なブラシプレイ。
そしてフランク・ウェスのフルート、
サドのコルネットが優しい音でテーマを交互に歌い上げる。
その合間を縫うようにコロコロ珠を転がすようなハンクのピアノが…。


このCDの良いところは、管にフルートとコルネットが入っていることもあり、
(また、管のみなさんが落ち着いた理性的なプレイをしていることもあり、)
エルヴィンのドラムがあまり前に出ていないことだと思う。
#これはドラムのリーダー盤にしては珍しい。


このCDと編成が似ている「KELLY BLUE」という有名なアルバムがありますが、
あのアルバムが好きな人は是非購入すべきかと。


ベースのアート・デイヴィスも粘っこいプレイで良。
個人的にかなり聴きこむことになりそうなアルバムです。