寺山修司「ポケットに名言を」
- 作者: 寺山修司
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/01/01
- メディア: 文庫
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林静一の絵が好きだったのに。
数年前、この本を読んでから、
私の左翼思想からの脱却が始まりました。
(なんか20年前の大学生みたいだな…)
「一杯の茶のためには、世界など滅びていい」
「ちっぽけな快楽ほど人間を小さくするものはない」
その他もろもろの刺激的な言葉に、私は反発をおぼえつつも、
そのどうしようもない魅力に魅せられてしまったのです。
また、寺山修司は、
「世界が変わらなければ、自分が変わるしかないんだ」
というような意味内容の言葉も述べていて、
それは今でも私の行動原理となっています。
いまでも、寺山修司は好きですね。
しかし、卒論に行き詰まって、視界に入ったこの本を読み返し始めて
ふと寺山のことを思い出したのは内緒です。
(どうして人は、切羽詰った時に余計なことをしはじめるのでしょうか?)
カートをごろごろ転がす妹
我が家の藤吉晴美が、カートをごろごろ転がして帰ってきました。
中には大量の同人誌が。
そりゃーカートもいるわな。30冊はあったぞ。
しかし20歳越えてる兄妹でアニメの話しているのは我が家くらいでしょう。
メディアミックスについて
私を「灼眼のシャナ」に目覚めさせたのはアニメでした。
「紅世の徒」「封絶」など、専門用語を映像化してくれたおかげで、
とっつきやすくなり、原作を読んでみようという気にさせたからです。
同じことを考えたオタクが大量発生したようで、
アニメ化当初、大半の書店から「灼眼のシャナ」は姿を消しました。
しかし、しかしです。
原作を一度読むと、アニメ版がしょぼく感じられるようになりました。
何せ情報量が違います。
今日のアニメを見ても、
ティリエルがソラトを思う気持ちが全然伝わってこないし、
マージョリー・ドーの復活は急すぎるし、
シュドナイが逃げることの重みはないし、
坂井悠二が天目一個のフリをしないし、
なんだこりゃあというしかない出来。
(唯一の救いは声優がほぼ妥当だというくらいか…?)
(というか生天目仁美さんの声が好きなだけなんですけど。)
私を「灼眼のシャナ」に目覚めさせたのもアニメ。
原作とのあまりの違いに落胆させられたのもアニメ。
メディアミックスの二面性を味わいました。