私の消費形態は?

中高生の頃、「新世紀エヴァンゲリオン」に染まった私ですが、
周りのオタクたちがそのまま「機動戦艦ナデシコ」に流れるのを、
横目で見てふしぎに思っていました。


それは、私がエヴァを「物語」として消費していたからでしょう。
原作映像を繰り返し見て、謎本を読み、二次創作には目もくれませんでした。
あるいは、綾波が好きだからといって、ホシノ・ルリを好きにはなりませんでした。


しかし、大学に入学した時にパソコンを購入し、
私は、ネット上のエヴァンゲリオンの二次創作小説を大量に読みました。
ですが、やはり私は原作を重視し、原作を大きく逸脱するものには
幻滅を感じていました。「キャラ萌え」の観点が欠落していたのです。


最近になって、「キャラクターを消費する」「データベースを消費する」
という感覚が理解できるようになってきました。


例えば昨日、私は「灼眼のシャナ」の同人誌を買いました。
私は、まだ12冊ある原作のうち、4つしか読んでいないわけですが、
原作が2冊買える値段の同人誌を買うことを選びました。


これは、シミュラークルとして、
「原作」と「二次創作」を等価に消費している
ことを意味しています。
つまり「シャナ萌え」あるいは「剣道少女萌え」という観点で、
私は「灼眼のシャナ」という作品を捉えているわけです。