気骨ある左翼

今日は久々に左翼ネタを。


私の母親は公立の学校の教師をしております。
で、最近はこういう業界でも「能力給」が若干取り入れられてるようで、
仕事ができる人、できない人で給料に差がつくようになってるみたいです。


しかし、左翼である私の母親は断固これに反対してます。
突き詰めれば、「どの職業でも、賃金は一定にすべし」
と考えるのが左翼思想ですから、当然と言えば当然です。


断わっておきますが、私の母親は仕事ができる教師です。
40代の頃から学年主任をしておりますし、
昔の教え子からも多くの年賀状が毎年届きます。


しかし、母は断固として「能力給」に反対し続け、
最低ランクの賃金しかもらうことが出来ていません。


「自己評価」のプリントを提出するだけで、
年収が数十万円アップするにも関わらず、
彼女は思想を遵守することを優先しています。


正直、何を考えてるんだろうとも思うし、
宗教を否定するマルクス主義がいかに宗教的か、
ということを実証しているようなもんですが、
それでも、「思想を実践して体現している」のはすごいです。


僕は、思想の右左で人を評価したり、差別したりはしません。
しかし、「言ってることとやってることが違う」やつは大嫌いです。
そういう意味では、私の母はすげえやつだなと思うわけです。


まあ大半の左翼の人がどうしようもない人だと言うのは、
身近に接してきた私はよく知っているので、
左翼批判はどんどんやるべきだと思っているのですが、
時に私の母のような「気骨ある左翼」がいることも、
ちょっとは知っていてほしいなあ、とも思うわけなのです。
(ただの身内びいきかもしれませんがね。)