「ネギま!」はパクリマンガか?

  • はじめに

今日は「魔法先生ネギま!」がパクリマンガかどうかを検証したいと思います。結論から言わせていただくと、僕は「ネギま!」はパクリマンガでは無いと考えています。では、それを明らかにするために、「パクリ」と「オマージュ」の性質の違いについて論じてみたいと思います。

  • 「パクリ」と「オマージュ」の違いとは

さて、「パクリ」と「オマージュ」の違いを挙げると、


①「元ネタ」を引用者が明らかにしようとしているのか隠そうとしているのか
②「元ネタ」への引用者の敬意があるのか無いのか


といった点が挙げられると思います。
さて、この判断基準を元にして、「ネギま!」について考えてみます。


さて、①を考える際に分かりやすいのは「まほら武道会」だと思います。これは明らかに「ドラゴンボール」の「天下一武道会」が元ネタです。大会のシステムやら戦闘の決着のつき方まで、どこからどう見てもそっくり。ただここで気をつけなければならないのは、「武道会」というネーミングを残していることです。もし、赤松先生が「天下一武道会」を「パクリ」たいのであれば、名前も全く別物にするはずです。


次に②。これは正直判断がつきにくいところです。ただ、赤松先生は「ベルセルク」のキャラを「ネギま!」にアレンジを加えた上で登場させ、三浦先生から喜ばれたと聞きます。このことから、赤松先生は悪意からではなく、敬意から他作品を引用していることがうかがえるのではないでしょうか。

  • 「パクリ」ではなく「オマージュ」である

さて、結論。「魔法先生ネギま!」は他作品をパクっているのではなく、他作品へのオマージュに満ちた作品であると思います。「元ネタ」はバレバレですし、またそれへの敬意も感じられます。(また「元ネタ」への良質なオリジナリティの付与もかなり見受けられます。)