ネギま!?を見て思ったこと

  • 原作「ネギま!」の良い面を引き出す可能性

以前僕は、ぱにぽにだっしゅ!とネギま!という文章で、「ぱにぽにだっしゅ!」が「表層的な強度」に頼った作品で、「ネギま!」が「内面的な意味」に頼った作品であるとあえて対比的に書きました。


ただ、あの時は話がややこしくなるので書きませんでしたが、実はネギま!」にも「表層的な強度」に頼っている一面があると僕は思っていました。今回のアニメ「ネギま!?」は、その部分を突出させて、ある意味「ネギま!」の可能性を引き出すのではないか、と第一話を見て感じました。

しかし、だからと言って「ぱにぽにだっしゅ!」とあまり関連させすぎるのも少し早計ではないか、と個人的には思いました。たしかに黒板ネタやら、いいんちょを包む薔薇のフレームやら、ポストモダンを思わせる演出はいくつかありました。けれど、もしこの作品が「ぱにぽに2期」的なものであるのなら、冒頭のナギvsエヴァンジェリンもギャグにしてしまうと思うんですよね。しかし、あの演出は大マジだったと思います。でないと、あのネギの持ってるブレスレットの重みが出ないし。

  • 賛否両論について

どうも脚本の金巻兼一さんの日記によると、ネット上の評判は賛否両論らしい。たしかに、原作とは異なる部分も多いけれど…、作品を改めて楽しめることを考えると僕は賛成です。キャラの設定改変なんかが気になる人もいるだろうけれど、アニメという媒体でこの作品をやる以上、それは仕方のないことだと思います。むしろ、きちんと初回から31人全員にセリフを与えたスタッフに「ネギま!」への愛を感じました。