新学習指導要領への移行措置

…というものが、実は昨年から小学校・中学校で行われている。
簡単に言うと「ゆとり教育の逆走」で、一昨年で「ゆとり教育」は事実上終焉した。


昨年より、理科・数学の授業時間が大幅に増加。
小学校はものすごく簡単に言うと「一学年繰り上がり」で学習。(算数)
中学校は理科で「メンデルの遺伝の法則」「日食・月食」「イオン」が復活。
数学では「統計学の基礎」や「二次方程式の解の公式」が入ってきた。


この教育方針の大改訂に関しては僕は基本的に賛成。
「総合的な学習の時間」に関しては、理想はすばらしかったが、
自由度の高いこの授業を活かしきれる教員が少なかったと思う。
(もし、自分が公立の先生だったとしても、きちんと授業できなかったと思う。)


自分が問題視しているのは「国語」の時間数がゆとり時代のまま変わらなかったこと。
英語の会話力などより、国語力向上が先だと思うのだが。。。
時間数の都合で、大体の公立中学で「文法」の時間がばっさりカットされたりする。


しかし、この教育方針の変更で一番かわいそうな目にあっているのは、
現在中学二年生の子どもたちだと思う。
小学校までは「ゆとり教育」で育ってきたにもかかわらず、
中学校に入ってから「あれは間違いだった」とばかりに難しい内容が。


あとは増えた時間数をどう消化するんだろう。
公立の学校が週5日制を廃止することはもうできない
(教員の労働時間を週40時間に収めなければならないため)と思うので、
春休み・夏休み・冬休みを短くするしかないんだろうなあ。
個人的には土曜日の「午前中のみ授業」を復活させてほしい。