「人とは公平に接しましょう」というものの…

僕のやっている仕事の業態だと、人により月謝が変わる。
月1万円の子もいれば、月10万円の子もいる。


だいたい、月謝が少ない子は優秀な子であることが多い。
必要最低限だけ来て、あとは自習で完結させる。
素晴らしいことだと思う。


しかし、みんなにこういう「上手な」使い方をされると、経営が破綻してしまう。
残酷だが、月謝1万円の子が通えるのは、月謝10万円の子が来てくれるからであって、
そこに目をつぶるわけにはいかないのだ。


僕は、自分の仕事など無くなればいい、と思うことも多々ある。
特に、依存状態になっている子どもと接していたり、
「使った金=学力」の等式が100%成り立つと思い込んで、大枚をはたく親を見ていると感じる。
しかし、こういう家をメインの顧客層にしていかないと、経営は立ち行かない。


残酷な現実だが、まずは事実を受け入れてから、はじめないといけない。
きちんと夏冬ボーナスが出て、僕の手元にストパンのDVD-BOXがあるのは、
「優良な顧客層」のおかげなのである。


とはいえ、自分の努力で、通ってもらっている人に対しては、
すべての方に最大のサービスはしているつもりだ。
そして「不公平感」が出ないようにもしている。
(だから、必要以上の仕事をすることになり、多忙になってしまうのだが。)


「人とは公平に接しましょう」とは言うが、現実は難しい。
「えこひいき」をしながら、かつ「不公平感が出ない」ようにするのが自分には関の山だ。